オーナーのための『滋賀家主大学』を主宰
石澤氏は21世紀を迎えてから、市場の動きに変化を感じている。同社の管理戸数のうち、約7割が学生である。学生の生の声を聞いていると、家賃設定が1万円安くなっている。さらに、卒業までの単位を早く取ってしまい夏休み前に解約し、引越してしまうケースが4人に1人の割合で出ているという。当然その後は学生専用だからうまらない。また、卒業前の2月解約というケースも多いという。
「家賃については、親御さんも同じで、今までより希望額が1万円安くなっています。2月解約にしても無駄な金は使いたくないということでしょう。本当に厳しい状況になっています。社会や将来に対する不安ということが大きな要因だと思いますが、市場は完全に供給過多になっています」
そこで石澤氏は、時代が供給過多になってどれくらいのオーナーが同社についてきてくれるのかを確かめるために、オーナーのための『滋賀家主大学』を2月から開催した。オーナーに時代の趨勢を知ってもらうこと、オーナーの生の声を聞くことがその目的でる。
「心配していたのですが、200名のオーナーさんが来てくれました。反応は悪くなかったですね。次回から定員を100名に減らして、より密度の濃いものにしたいと考えています。2ヶ月に1回偶数月に開催します。また、奇数月は15〜16名の参加者で座談会形式でやっていこうと考えています」
『滋賀家主大学』のパンフレットには、「土地・建物(マンション・アパート)などの資産は『親から子へ、子から孫へ』と引き継がれる家宝・財産です! 大切な財産は、あなたが守らなければ、誰も守ってくれません!」とはっきり謳われている。
また、「家主様! こんな問題に直面するかもしれません!『長期空室、家賃滞納、修繕費用の負担問題、不良入居者、税金対策、相続、建替え・改装など』」と問題提起までしているのである。
石澤氏の狙いはまさにここにある。オーナーに現状を知ってもらうこと、そして自己責任ということである。
「はっきり言って、今までオーナーさんを甘やかしすぎていたのではないかと思います。供給過多の現状において、今までのようなやり方はできないということを認識してもらうことが私どもの義務だと思うんです。そのためにオーナーさんにももっと勉強していただいて、われわれと切磋琢磨していければいいと考えています」
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